『気になるキーワードを何でも記事に』何でも記事情報サイト

シェア ブックマーク リンク コメントはご自由に <気になるキーワードを下の検索に入力してみて下さい>

七夕に願い事を書く由来- 5色の短冊の意味は恋愛と関わりが

      2017/06/30

この記事の所要時間: 550

七夕の由来とは? 短冊に願い事を書くのはなぜ?

今夜は『七夕』だと思い出すと、どこか懐かしいような、星空のファンタジーを思い描いてロマンチックな気持ちで夏の夜空を見上げてしまう方たちも多いことでしょうね。

 

七夕のならわしには、星座や神話が絡まって生まれ、言い伝えられてきた興味深い来歴がありました。

SPONSORED LINK

【中国から伝わった七夕の由来】

もともと七夕はの技術向上を願う吃巧でんという中国の行事でしたが、この行事が奈良時代の遣唐使によって日本に伝わりました。日本では、機織は技術的な意味合いのみならずもう少し深い意味を持っていました。

 

機によって織られた布は多くの重要な役割を持っており、日常生活で使われるばかりでなく、祖先や神様への捧げ物や、税として使われるなどしていました。

 

さらにこの行事の行われる旧暦の七月はお盆の前でもあり、農家の女性たちは水上の棚段の機屋のなかでお盆にそなえる先祖への捧げ物としての布地を織る習慣がありました。

 

旧暦の七月上旬にこうした習慣が行われていました。

 

当時は七月七日の夕方をしちせきと呼んでいましたが、先の棚機とあいまって七夕と現されるようになったようです。

 

【織姫と彦星の伝説】

現代にも残る織姫と彦星のお話ですが、一年に一度だけ逢うことが許された恋人同士の切ないラブストーリーはとても印象深く、人々の心に残るのも当然だと思えます。これもまた中国から伝わってきた伝説のひとつでした。

 

☆昔の中国には〈牽牛織女〉の伝説があり、星祭の一環として語られていたようです。星祭では男性は強さを願い、女性は機織や裁縫の上達を願ったといいます。

 

天の川をはさんで東に輝く琴座のベガを織姫とし、西側のアルタイルを牽牛星として物語があります。もともとベガ=織姫の祭りだったのが、彦星も入れて夫婦の祭りになっていったようです。

 

☆昔むかし天の川の東に織物が上手な織女がいました。仕事に夢中で年頃になっても遊びにも行かず仕事ばかりしている娘のことが心配になった天帝は婿探しをしてやります。

 

そのころ天の川の西に真面目に働く牛飼いの青年がいました。天帝は牽牛の噂を聞きつけ、是非とも娘と夫婦になってくれと頼み、ふたりは結婚して幸せな生活を送ったといいます。

 

けれども結婚後のふたりは互いを好きなあまり、遊んでばかりでまったく仕事をしなくなってしまいました。

 

そんなふたりの様子を嘆いた天帝は、牽牛と織姫を天の川に隔てられた東岸と西岸に引き離してしまいました。

 

でも離れ離れになったふたりは、悲しみのあまり天帝の意図とはうらはらに仕事どころではなくなり、天帝は仕方なく一年に一度だけふたりの逢瀬を許すことにしました。

 

七月七日の夜はこうして、カササギの翼に乗って天の川を渡り織姫と彦星が束の間まみえることのできる宵となったのです。

 

昔のロマンチストが夏の夜空にきらめく無数の恒星の集まり=天の川とその川の両側でひときわ輝く星二つを眺めながら、思い描いたロマンチックな物語がいまも語り継がれているのですね。

【織姫と彦星の星座】

恒星をギリシャ神話のなかの人物や動物、器具などに見立てて結びつけ、天球を区分したのが星座です。

SPONSORED LINK

 

古代ギリシャでは48の星座で構成されていましたが、現在は南天、北天、黄道に区画を分け、全部で88星座あるとされています。織姫星は琴座のベガ、彦星はわし座のアルタイル。

 

このふたつの星は天の川をはさんで向かい合うように位置していて、七月七日の夜晴れていれば肉眼でも見つけられるはずです。

【天の川って何?

現代の都会では夜空を見上げ、星に思いをめぐらすことは難しくなっていますが、まるい地球が浮かぶ宇宙の彼方に途方もない数の星があるのはみな知っています。

 

しかしもっと大きなスケールで宇宙を眺めると、宇宙は「星」からできているのではなく、「銀河」からできているといいます。銀河は星の集まりであり、ひとつの銀河には太陽のような星が1000個ほど連なっています。

 

そんな銀河が宇宙には多く存在しているわけです。私たちの住む太陽系も銀河に属し、それは「銀河系」または「天の川銀河」といいます。つまり天の川とは私たちの属する太陽系の銀河をなかから眺めた姿なのです。

 

天の川という詩的な表現のなかにはスケールの大きい宇宙のなりたちが表されていたのですね。

 

このように、もともと中国の機織などの技術向上を願った行事が日本に伝わり、お盆の前ののひとつとして棚段で織った布を神仏にお供えした習慣が「」と呼ばれていたこと。「牽牛織女」〈織姫と彦星の伝説)が星祭の一環として語られていたことが混ざり合い、七月七日が七夕と呼ばれるようになったのです。

【なぜ笹の葉に短冊を飾り願い事を書くの?

これは元の慣わしだった中国の乞功でんが技術の向上を祈って行われていたことから、江戸時代の寺子屋の子どもたちが習字の上達を願い、短冊に書いたのが始まりとされています。

 

ではなぜ笹の葉に吊るすのでしょうか?

【笹竹は神聖なもの】

笹は根が強く、繁殖力も強い植物です。生命力と神秘性を兼ね備えた笹は昔から神事などに使われ、笹の葉の擦れ合う音は神様を招くともいわれてきたそうです。

 

七夕の願い事を短冊に書いて吊るすにはふさわしいものだったわけです。

【五色の短冊】

短冊といえば童謡にもあるとおり、五色の短冊を使います。五色とは、中国のにちなみ、「青、赤、黄、白、黒()

の五色を指します。

青は木、赤は火、黄は土、白は金、黒は水を表し、この世のすべての根源を現します。

この五色は日本の文化歴史に深く関わるもので、さまざまな年中行事にもよく使われる色です。

【五色の短冊以外の飾り物の意味は?

折鶴 長寿を願う

裁縫の上達を願う

財布(巾着) 金運の上昇を願う

綱飾り 豊作大漁を願う

吹流し 織姫の織り糸を表す

くずかご 清潔と節約を願う

【まとめ】

こうして七夕にまつわる由来や意味をあらためて見てみると、努力して信心にも励み、技術を身につけてより良い人生を生きていたいという人々の永久の願いがよくわかる風習であることに気づかされますよね。

 

今年の七夕にはそんな織姫と彦星の物語を思い出し、太陽系の天の川を見つけてみたいものですね!

SPONSORED LINK

 - 7月, 七夕, 短冊